1. INDEX >
  2. データ >
  3. 運命キャンペ >

 ……全ての顛末を知るものは表舞台には上がらず、静かに先へと通じる一手を投じる。
 そして駒の都合を、指し手は考えることもなく。

 時は少し、さかのぼる──……ただし、それは当事者にとっての話であるが。

現夢境界 - そしてつなぐ道は -

 ……
 ……………
 ……………………
 ………………………………貴方は剣を握っていた。相対するは、明らかに各上の相手である。
  魔物を、悪魔を、向い来る軍勢を、軽がると一刀両断し、その手で叩き伏せる。その姿を見てきた相手だ。
 だが今、貴方──イリアス=ラージェネスはその相手に、剣をむけている。

【イリアス】メフィリス――!!(圧倒的な神気に、限りなく絶望に近い恐怖を感じながらもそれを怒りに変え大剣の切っ先を向けて…)

【メフィリス】:――(刑の宣告のように、悪夢のように長大な剣――後に憎悪の剣として伝わるあの剣――を振るった、周囲に炎が広がる)

【イリアス】:くっ……(炎と神気、それ以上に圧し掛かってくる重圧に耐えながら、咆哮した)答えろ!何故、町に火を放った…!

【メフィリス】:(振り向いて)――アトリーチェにお前達が強いた事を、私がお前達に強いる。それだけだ(憎悪の剣を振り上げた)

【イリアス】:それは……っ(僅かに躊躇った後、メフィリスの刃を受けようと大剣を振り上げて…)

【GM】:──刃を受けようとした、その時。突如として貴方の立っていた地が闇に染まった。闇は這い上がるようにして伸び、貴方を飲み込む。

【イリアス】:――!!??これは…!(誇りそのものである剣ごと斬られる――そう感じた瞬間、闇に呑まれ狼狽し…)

【GM】:貴方の視界へも闇が手を伸ばし──ぷつり、と感覚が消えうせた。その間際、

【声】:……(かすかな声。貴方の知る誰の物でも無い声が、わずかに聞こえたような気がした)

 ……そのまま闇に飲み込まれて、イリアス=ラージェネスはその場から姿を消し、メフィリスが、静かに憎悪の剣を下ろした。
 背を向け、燃え盛る炎の中へと歩み去って行く。


1.巡りついた場所

『……を聞……人々の………めよ
 この剣は……ず。……有り。……はそれを示す。
 ──運命から目をそらすな。
 それが人々のためにならぬ運命ならば、運命に剣を向けよ』

 闇の中、貴方は声を聞いた。
 よく知る「彼女」の声だ。彼女がときどき唱えていたもの。
 そう、あの時も──……

【GM】:空には星が瞬き、辺りには花々が咲き乱れている。

【GM】:これは、あのときの状況と同じだった。いや、あのときの状況そのものともいえるだろう。

【GM】:花に囲まれて、静かに言葉を紡いでいる短い金髪に白銀の鎧姿の女性──コンスタンスがそこにいた。

【コンスタンス】:(短く息を吸い込み、握る手に力を込めた。伏せていた目を開く)

「──運命の声を聞け。人々の涙を受け止めよ。
 この剣は我のためにあらず。守るもののために有り。運命はそれを示す」

 大剣の刃を地に向けて持ち、静かにそれを唱えていた。光がコンスタンスの周りに集まっている。

「それ故に──我は運命の声を聞き、守るもののために剣を取る!!」
 静かに、だが力強く言い切った。光が一瞬強まったかと思うと、はじけ、辺りの花に降り注ぐ。キラキラと煌きながら。

【GM】:偶然そこに足を向けた貴方は、その様子を見ていた。

【イリアス】:……コンスタンス?(光景を目に止め、無意識に相手の名を呟いて)

【コンスタンス】:(ハッと貴方のほうを見て)どなたですか……?(少し、警戒するように言った。これもまた、あのときの状況と同じ。初めて出会ったときのものと)

【イリアス】:……私だ。イリアスだ…忘れてしまったのだろうか……?(メフィリスの圧倒的な重圧で憔悴を覚えた後…眩暈を感じながらも今の相手の一言に喪失感を感じ、声が知らずに掠れていたかもしれない)

【コンスタンス】:え……?(イリアスの様子に、警戒は薄れて。少し考えたような様子になり)……そういえば……ハーヴェイ司祭が、客人がしばらく滞在すると──……(もうしわけなさそうに言って)

【イリアス】:その話は前に……。 前に…?(狼狽しながらも、違和感を覚え…) ……そうだ、セイファートアトリーチェ、そしてメフィリスと共に此処に訪れた。近隣の魔物の調伏に来た、拠点が欲しい…(気付けば、記憶にある会話をメモを読む人形のように羅列していた)

【コンスタンス】:(少しホッとしたようになって)ああ、やはりそうでしたか、貴方が……(少し姿勢をただし)初めまして。神子の騎士をしているコンスタンスと申します(頭を下げて)

【イリアス】:――失礼な挨拶をして申し訳ない。まるで、以前にも逢った様な気がしたものだから(違和感は残るが、かすかに安堵を覚えて、自然な口調で語りだし)

【コンスタンス】:いえ(微笑んで、頭を振って) ところで……イリアスさんは、どうしてここへ?(疑問を持ったのか、そっと尋ねて)

【イリアス】:(圧倒的な存在感を持つメフィリスが、人を見捨てた表情が一瞬、脳裏を過ぎるものの。それを振り払う様にして)

【コンスタンス】:あの……?(気遣うようにそっと)

【イリアス】:何でもない。 (何とか平静を取り戻し、無意識に以前を再現するように。)昼の戦いが障ったのか、寝苦しかった。それで、夜風に当たりたかったんだ――適当に散策していたら此処に着いた、人が居るとは想わなかった。邪魔をしてしまっただろうか

【コンスタンス】:そうだったのですか……。……いえ、丁度終わったところでしたから(微笑んで<邪魔を〜

【イリアス】:それより。さっきは、その剣に何をしていたのだろう……? 祈祷の類だろうか…?(僅かにこの一時への甘えを覚え、先を促すように訪ねてみた。以前も同じようにしたのかは本人も思い出せなかったようだが)

【コンスタンス】:ああ(ちょっと照れたようになって)いえ、あれは、その……ただのおまじない、ですね。精神統一するのに丁度よいもので……。

【イリアス】:まじないか……。 何か、不安なことでもあるのだろうか?(少し、首を傾げて)

【コンスタンス】:ええ、少し……こんな時代ですから──……。迷うことも多いですね。私は人々のために剣を振るえているのか、と……。

【イリアス】:人々の為に……?(依頼の為であれば人も鬼も等しく虐殺するアトリーチェ、悪魔さえ恐れるメフィリス、ヒトではあるが超人的なセイファートを順に、鮮明に思い出して…) 迷う…か。無責任に取られるかもしれないが、そんな風に考えた事はなかったよ…(君に逢うまでは…と言い掛けたがそれだけは封じて)

【コンスタンス】:(少し、微笑んで)考え方は、人それぞれですから……(やんわりと言って)剣をなんのために振るうかも、人それぞれでしょう(手に持っていた大剣を引き寄せて)

【イリアス】:なら私は……寧ろ剣を執らずに済む生き方を望んでいるのかもしれない(1つだけ…以前、口にしなかった事が口から零れた)。 師であるセイファートが言った「戦いの基本は、“先手を打つこと”“逃げること”そしてそれ以上に…」

【イリアス】:「“敵を作らないこと”」と――そんな、戦う必要が無い生き方をしてみたい。 ただ、実際はこの通り剣を執っている。もしかすると、今の私は、君からその言葉を聴きたかったのかもしれない(と語り、微かに微笑を浮かべた

【コンスタンス】:(話を聞いていて)私から、言葉を……?(と不思議そうにし──

【GM】:──その時、不意にまた、辺りから闇が立ちのぼった。

【イリアス】:コンスタンス!君の望みは必ず果たすから――(抑えきれず、つい叫んだもののそれが届くかどうか…)

【GM】:闇は、貴方に敵意をもって向かってくる。そのまま、先ほどと同じように飲み込んでいく。

【コンスタンス】:え──(突然の言葉に、不思議そうにしたのが見えただろう。闇は見えていない様子だった)

【GM】:貴方は闇に飲み込まれて……だが先ほどとは違い、暖かい光が瞬いた。

【GM】:……気付けば、もう先ほどまでの光景はない。あるのは暗く静かな光景ばかり。物はなく、ただ薄闇と、色とりどりの光を放つ複数の球体のみが浮かんでいる。

【イリアス】:――何が…起きている。…これは何だ…メフィリスの力とは思えないが……?(それとなく、異常な状況を察してきて。警戒するように周囲を見て。複数の球体を目に止めて…)

【声】:──迷いヒト、かな?(貴方の背後から、声がした)

【イリアス】:誰だ――?(思わず剣にの柄に手を掛け、振り向き)

【GM】:見れば、まだ成人にもみたないであろう少女がそこに立っている。
艶のない髪は、先のほうが黒く根元のほうは白い。きている服は灰色で、全くの彩りも装飾もない。
手には短い杖を持っており、また少女が貴方に近づくと、じゃらりと鎖のこすれる音がした。

【少女】:ぼくはここの《番人》だよ(淡々と言った)やっぱり、迷いヒトみたいだね。

【イリアス】:(ひとまず、剣から手を離したが油断なく見据えたが、思いがそのまま口に出て)……君は私の事が解るのか? “英雄”に挑んで居たが、闇に呑まれた。遠い夢を見た様にも思う。そもそも、私が今、正気なのかもよく解らない

【少女→番人】:英雄? 生憎、お兄さんのいう“英雄”が誰なのかぼくにはわからないけど──(無表情のまま、貴方の顔を見上げ)《闇》に引き込まれたらしいね、お兄さん。

【イリアス】:あぁ、そうらしい(頷いて)。 番人よ、私が居た場所がどうなったか解るのか?いや、此処は何処だ……?

【番人】:お兄さんのいた場所は、普通に時間が過ぎていると思う。それが普通だ──ここは、《時の迷宮》。牢獄にも等しい場所。……運がいいね、お兄さん。《闇》に引き込まれたヒトは大抵はぼくに会うことも出来ずに、迷い続けることになるのに。

【イリアス】:私が聞きたいのは“英雄”……メフィリスが何をしたかだ、いや、それだけじゃない(頭を振って)<いた場所  牢獄…?私の身に何が起きた…?命を失ったのだろうか。

【番人】:ぼくは《迷宮》の外のことは知らない。だから、お兄さんのいた場所がどうなったかもわからない(淡々と言って)  命は取られていないよ。もっとも、ここに居続ければいずれは命を落とすことになるだろうけど。

【イリアス】:そうか……(言葉を聞き…僅かに逡巡してから、意を決し)。 番人よ、私は元の場所に戻りたい。いや、戻る。 どうすればいいか解るだろうか?

【番人】:元の場所に戻りたいなら、お兄さん自身の《時》を廻り、《闇》を倒すことだ──……お兄さんの《時》はこの中にある(あたりに浮かぶ無数の球体を見回して)

【イリアス】:《時》を……?(同じ様に球体に目を向けて)

【番人】:自分の《時》を探すには、力を使ってみるといい。お兄さんの《時》だからね。お兄さんの力に反応する(つまり魔力判定をお願いします、と。

【イリアス】:承知した……。(目を閉じ……流れる時を思い描いて、手を球体へ翳してみる 魔力)

【イリアス】(ダイス):アロー....... 2D6+1: 2D6: (3, 4) = 7 = 8

【GM】:イリアスが魔力を使って探すと、わずかに光る球体が十数個見つかった。
また同時に──自分の中の力というか、強さがメフィリスと対峙していたときより下がったことに、気付く。

【番人】:それが、お兄さんの《時》なんだろう。その《時》の中にまぎれた《闇》をお兄さんは倒さなきゃならない(光る球体を見ながら)

【イリアス】:十数個に絞れたようだが……。  この中に、私が仕留めるべき《闇》が居るという事か。
 …!? 劣化…なのか? 力の衰えを感じる……(手の平を見て

【番人】:ああ。そこに居るね。《闇》は一つじゃない。分裂して、何個かの《時》の中に潜んでいる。全てをお兄さんは倒さなければいけない──……。
力の衰え? ああ……気をつけたほうがいい。お兄さんの力は今、とても不安定だ。《確定した時》に存在していないがために、力も不安定なころに戻っていると思ったほうがいいよ。

【イリアス】:――解った。その全てに挑もう(目を閉じてから…深く頷いて)。  では、すぐに此処を後にしなければならないな(球体を見据えて

【番人】:元の《時》に戻れれば、力も元に戻る……。……さて、一つ忠告しておくけど──

【番人】:(光っていない球体に手を差し伸べつつ)他の人の《時》に触ってはいけないよ、お兄さん。ここは《時の迷宮》。自分の《時》以外に入れば永遠に迷い続けることになるだろう。

【イリアス】:解った、今見えているあれら(さっき引き当てた球体)のみにする――(球体の方へ歩き出し、それから、ふと足を止めて)。
最後に1つ聞きたい、意味は無いかもしれないが(振り向いて

【番人】:(無表情のまま、イリアスを見た)何?

【イリアス】:君の名前を聞かせてくれないか(徐々に平静を取り戻し、自然な調子で問いかけた)。 私はイリアス=ラージェネスと言う、最初に名乗るべきだった。

【番人】:(自然な調子で口を開いたが……閉じる。それからまた口を開いて)ぼくに名前はない。呼びたいなら、お兄さんの好きに呼ぶといい(無表情のまま)

【イリアス】:……解った。では、もし次があれば、その時までに考えておこう。 世話になったな、ありがとう(と返し、光の球体へと歩き出した)

【番人】:(何も言わずに見送って)

【GM】:貴方が光る球体へ近づけば、不思議な懐かしさが込みあがってきた……。

【イリアス】:何処に向うんだ……?(呟きつつ、懐かしさを覚え首をかしげて

【イリアス】:(すっと触れる)いや、迷いはしない……

【GM】:手を触れると、一瞬光が走って……

【番人】:──《闇》を倒した先に、お兄さんの本当の今がある(と、後押しするように、一人残った場所で呟いていた)


ページの先頭へ